継続が苦手な話

 

たまには自由に、自分のために文章を書いてみようと思う。

 

私は文章を書くのが幼い頃から好きで、得意だった。国語の成績はいつも上位だし、読書感想文では毎回何かしらの賞を貰っていた。

小さい頃から周りに文章を褒められていた私は自惚れて、いつしか〝小説家になりたい〟という無謀な夢を抱く事になったのだ。幼い私は文章を書くお仕事=小説家だった。

 

だが私は、継続するということが大の苦手である。文章だけの話ではなく、全てにおいて何かを続ける事がとことん苦手な人間なのである。

例えば勉強、同じものを何回も書く漢字の書き取り練習なんかは本当に苦手だった。幸い本が好きだったので漢字の成績が急降下する事は免れたが、書き取りの練習はほぼテレビや音楽を聴きながらで集中した事は一度もないだろう。

恋愛も同じ人にずっと同じ愛を向け続ける事が苦手で、嫌いにはならなくても飽きは来る。付き合っていても、恋愛以外の趣味や仕事の方が大切になってきてしまう。だんだん恋人の優先順位も下がってきて、やがて嫌われる。

食べ物でも同じだ。一度好きになったものを何年も好きでい続けた試しがない。昨日好きだったものでも今日また同じものを食べると何故だか昨日の感動はすっかり消えているのだ。ちなみに最近は辛いものにハマっていて、色々なスパイスがあるけれどその中でも胡椒がダントツで美味しい。山ほど胡椒をかけて、汗と涙と鼻水を垂らしながらラーメンを食べるのが最高だという事に最近初めて気がついた。こんなに、食べた後に達成感となんとも言えないスッキリ感を味わえるならもっと早く知りたかった。

 

…そう、こういう事なのだ。

継続が苦手だという話から胡椒たっぷりラーメンが美味しい話になってしまう。

私の頭の中の引き出しは、常に空き巣が入った後のような状態で、そこから小さな指輪を探す様にして記憶を引き出している。だから、指輪を見つける前に飽きが来て色んな記憶に手を出してしまうのだ。

 

こんな私が、継続して書く事が大切な小説家なんて職業に向いているだろうか?

まず無理だ。最初は楽しく書いていても、途中で飽きて書くことをつまらないと思うようになってしまう。実際私の部屋には書きかけの物語がわんさかある。最後まで書き上げたものなど全くと言っていいほど無いのだ。だからいつも、短い話をちょこちょこと書いている。

読書感想文や、論文なんかは凄く楽しく早く書けたのに、大好きな小説は書けないなんて。

 

なぜ継続が出来ないかという話をします。

私は〝 早く出来たら偉い〟と思って育ってきたので、きっとそのせいな気がしている。作文も私は毎回一番乗りで先生に提出して、一番乗りで花丸を貰っていた。だからどうしたって時間がかかって、時間をかければかけるほど深まる小説には元から向いていないのだ。

 

まあ、向いている、向いてないはどうしようもない事なので、ちょこちょこ書きかけの物語を量産しながら、書く事自体に飽きないように楽しめるようにやっていきたいと思います。書く仕事を私なんかにさせてくれる人も居るからね。

 

この性格なので今はこのブログに書きたいことが沢山ある。色んなテーマについて話したい。だがきっと、3日くらいは頻繁に書いているけれど、ある日パタッと更新が途切れるかもしれない。まあ、寛容で時間のある人はたまに読んだり読まなかったりしてやってください。

 

ラーメン食べよ。